2007年7月

私の記念日(のど元過ぎれば・・・)

 私は7年前の今日がんセンターに入院しました。私はこの日を自分の記念日としています。
入院する日も暑くて朝からセミが鳴いていました。
 その3週間前にガンを宣告され、多分その3週間が一番つらい時期でした。
 
 病気1つしたことなく、入院経験もお産の時のみ、そんな私がガン?完全初期でない微妙なライン、これから私はどうなるのだろう・・・病院までの車中は主人と2人無言でした。色々検査があって手術は1週間後なので、担当の看護師さんが病室を説明しながら歩きます。部屋に戻ると主人が所在なげに待ってます。部屋は4人部屋。私はこの状況に早く慣れなければいけない、でもそんな自分がかわいそうになって、そしてそんな姿を主人に見られるのがつらくって、早々に帰宅してもらいました。
 
 この相部屋というのは相当たいへんです。聖路加病院では相部屋の患者の精神的な負担を考えて、ほとんどが個室になっているそうですが、私も自分が経験して本当に思いました。深刻な症状の人も多いです。ドアも開け放しで、カーテンしない限りプライベートはありません。夜中洗面所から嘔吐の苦しそうな声が聞こえます。自分の症状以上に重い人をみていると、この病気への恐怖で一杯になります。2ヶ月の入院生活で、1ヶ月の相部屋、1ヶ月の特別室の生活と、天と地とも違う体験をしましたが、私は4人部屋での生活のおかげで、いろんな症状・生き方の人を知りました。朝夕パジャマ姿で散歩しながら多くの人の話を聞きました。あんなつらい治療なのに笑顔のすてきな人もいたし、10代の子ども残して亡くなる人も身近に見ました。死が日常茶飯事の環境は、歳の順にしか家族の死を見ていない私には本当にショックでした。家族にも言えないつらさを言える同志になるのです。
 
 今元気でいられるから胸はって言えることかもしれませんが、この経験は私にとって大事な宝です。(今もし再発したらそんな風には言えないでしょうが・・・?)だから、今日は大切な私の記念日です。『喉元過ぎたらあつさ忘れる』の如く、私も今元気で居られるのが当たり前になってきてます。いつもこの日を真摯に迎え、あの時の思い出すことが、私の根っこ作りです。